下地処理の必要性

下地処理をする・しないで仕上がりに大きな差が出る

下地処理をするかしないかで、外壁塗装の仕上がりには大きな差が出ます。たとえば下地処理が不十分だと、「塗装がすぐ剥がれる」「耐久性が低くなる」といったトラブルの原因に繋がります。また下地処理の有無で塗り替えの時期が早まってしまう点も問題になります。
また、塗装には下塗りという工程があります。下塗りをせずに塗料を塗った場合、もともと外壁についていたキズや凹凸が、さらに目立ちやすくなるかもしれません。下地処理をしっかり行ってこそ、塗料が持つ本来の性能を発揮できます。

塗料の塗りムラや剥がれを防ぐ

塗装前に下塗りをするとキズや凹凸が目立ちにくくなりますが、下塗りの効果はそれだけではありません。通常の塗装は、下塗り、中塗り、上塗りという三度塗りが基本になります。下塗りには「中塗りと上塗りの塗料を密着させる」という役割があり、下塗りをすることで塗装全体が剥がれにくくなるのです。
また、下塗り塗料を先に外壁材に吸い込ませておくことで、中塗り、上塗りの塗料がしっかり塗膜を作れるようになります。このおかげで、塗りムラができにくくなる効果も期待できるでしょう。

鉄部の下地処理

通常、鉄部に塗装を施した状態では「塗膜が覆っている」ため、サビは発生しません。ただ、経年劣化や地震などにより、塗装に「ひび割れ」などが生じ、鉄部が剥き出しの状態になると、サビは発生します。その理由は、剥き出しの鉄部に雨が反応するためです。鉄部の塗装は、モルタルなどの一般的な外壁材と比べて、耐久性が短いといわれています。そうしたなか、腐食するスピードの速いサビが発生すると、塗装してある鉄部にまで一気に広がるほか、鉄自体の強度も弱めてしまいます。その為、ケレン等を行い錆を落としてから、下塗りにサビ止めを入れる事によりサビを発生しにくくします。

まとめ

塗料本来の力を引き出すためには、下地処理が非常に重要です。下地処理が丁寧であるほど、ムラがない美しい仕上がりになるほか、塗装の耐久性も上がります。そのため外壁塗装を依頼する際は、面倒な下地処理に対しても手を抜かない業者を選ぶことが大切です。